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Positive Force(テレビ朝日「朝まで生テレビ!」テーマ曲)のサウンドの魅力(笑) [DAW]

 iTMS-Jを徘徊していたら再びこんなものに出会ってしまいました(笑)。3年ほど前にお客様からリクエストが届いて(着メロ時代)、権利関係を探ってみたらボツになった覚えがあります(笑)。

 この曲は何と言っても、アナログ・シンセ・サウンドが真骨頂!

 リキ入れて言うほどのことではないですね、別に(笑)。


 ひたすらダイアトニックな曲調なんだけど、なぜか美しい音空間を演出している(大袈裟)。

 で、なんとなくアラン・パーソンズ・プロジェクトを思わせるんですね。アナログ・シンセと深いリバーブ。深いコンプレッションのLINNドラム・サウンドも効いてますね(笑)。リズム系以外の音のパンニングがほぼ中央で、リバーブのステレオ感が全体を支配しているので、どこか懐かしい感じがするのかも・・・。

 音から察するに、アナログ・シンセはオーバーハイム・サウンドでしょう。OB-8っぽいような。Xpander(またはMatrix12)系の音もしますね。まあ、リバーブは間違いなくLexiconの480Lでしょう(笑)。

 時代を席巻した80年代中期のSSL+480L。私がミックスを覚えた時の最先端ツールです。5インチディスケットにPCM-3348のSMPTE信号と同期させて。その後、ProToolsが普及するまで90年前半くらいまでは生き残っていたのではないかと。MacがSystem7になる前くらいはこのようなシステムが標準だったかと。でもその当時のミュージシャンのプリプロ環境はPCM-3324使ってたりしていましたから、現在と比較するとプリプロですらかなり膨大な費用が必要だった時代ですね。

 余談ですが、いずれは私が昔SSLと480Lで録音した当時のバンドのラフミックスのMP3などをアップして、当時の音などを振り返ろうかなーと思っています。

 着うたをリリースする時のコメントで私がよく載せるのは、オーバーハイム・サウンドに関するコメントなんですが、オーバーハイムは音色が実に官能的なので大好きな音だからです。ムーグの太い音も好きですが、オーバーハイムは周波数特性的に見て官能的なエグい部分が備わっているような感じがするのです。

 例えばローズのエレピ・サウンドにしても、ストロークの深い鍵盤で、音符の細かさによって(音価)そのダイナミクスを一定に保つのは難しく、黒鍵から白鍵に移る時なんて余計にダイナミクスが大きくなって、独特の飽和感のある干渉したようなエグい音になりますが、ローズの場合はさらに箱鳴り感のような音が付随される。エレキ・ベースで言えばセミ・ホロウのようなサウンドとでも言うか。そういう独特のエグさがシンセサイザーにも関わらずオーバーハイムには感じるわけです。

 YMO関連(特に坂本龍一を筆頭に)をたまーに取り上げることがあるので、YMOサウンドというのも意識しますが、アナログ・シンセとしてのYMOは私は別に魅力はなく、プロフェット5という代名詞的なシンセサイザーもあるんですが、私がこれまで一番良い音だと感じたプロフェット・サウンドはYMOでは感じたことはないのです。

 まあ、それについてはまた後日ということで。